うつリスクと生活状況等との関係が判明
株式会社リンクアンドコミュニケーションは2月24日、京都大学大学院医学研究科と共同で、AI健康アプリ「カロママ」の利用者を対象に、2020年における緊急事態宣言期間中の勤務状況や生活パターンの変化と「うつリスク」および「歩数」の関連を明らかにしたと発表した。
同研究成果は、産業医学誌「Occupational and Environmental Medicine」に受理されたとのこと。
AI健康アドバイスアプリ「カロママ」は、食事を記録するとカロリー計算・栄養バランスの評価・食事の改善点までリアルタイムに自動提供する。またスマホの歩数計などとデータ連携することで、運動量も自動的に取り込むことができる。
平日歩数減少でうつリスク高まる
研究グループは、緊急事態宣言前(2020年1月1日~2月29日)と緊急事態宣言期間中(2020年4月7日~5月13日)における「カロママ」の利用者、男性1,150名、女性1,696名の合計2,846名を対象にうつに関するアンケート調査を行った。
「勤務時間が増加」した人はうつリスクが1.73倍も高いが、「在宅ワークへ移行」できた人はうつリスクが0.83倍と低かった。
また、「カロママ」に記録された各歩数データから、勤務・生活状況の変化とうつリスクとの関連を分析した。歩数は、フルタイム勤務の場合、男性約1,300歩、女性約1,000歩の減少、在宅ワーク移行の場合、男性約1,500歩、女性約1,400歩の大幅減少であった。
うつリスクは、「平日に歩数が減少」した人は1.22倍、「女性」で1.58倍、高かった。うつリスクが高い人は、緊急事態宣言期間中「平日に歩数が減少」「勤務時間が増加」した人であった。
(画像はプレスリリースより)

株式会社リンクアンドコミュニケーションのプレスリリース
https://www.linkncom.co.jp/press/534/