コロナ禍でゆれる働く理由
リ・カレント株式会社は6月17日、若手社員を中心とした「2021年度最新若手意識調査」を実施したこと、またその結果を発表した。
調査はインターネットを介して2021年4月に実施され、調査対象は東京都在住の20代若手社員1300名。仕事やキャリアに対する考え方やその理由を問う内容で実施された。
結果、自身がなんのためにどのように働くのかといった仕事観を明確に持っていると回答した人は全体の1割にも満たず、多くの回答者は給与(報酬)は拘束時間に対して支払われていると考えていることがわかった。
また、昨年より続くコロナ禍をうけ、仕事や会社に対し漠然とした不安感を抱える回答者も多く、コロナ禍が少なからず仕事観に影響を与えたことが伺えた。
人間関係は希薄に
リ・カレント株式会社が実施した調査では、人間関係に関して問う設問もあった。
上司や同僚といった職場における人間関係に関し、どのような期待をするかという設問には、特に期待しないとする回答が最も多く、業務時間や仕事についてのみ関わる関係であるという希薄な関係も含めると全体の半数以上が職場において人間関係を期待していないことが浮き彫りとなった。
特に仕事観を持っていないと回答した人の多くが、上司・同僚との人間関係について特に期待しないと回答する傾向が高いこともわかっており、職場環境や周囲に対して期待を持たず、受け身がちに過ごしている可能性が読み取れる。
20代は続くコロナ禍のなかで、なんのために働くかが見出せず働く理由を大きく揺さぶられている。
同社は調査結果を通じて20代が社会のなかで挑戦し活躍していくためには仕事観やキャリア観の言語化による支援が重要となっていく可能性を示し、従来型の人材育成ではなく、若手のポテンシャルを引き出す提案をしていきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

リ・カレント株式会社プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000058096.html