「ラツーダ(R)錠」発売
大日本住友製薬株式会社は6月4日、「統合失調症」および「双極性障害におけるうつ症状の改善」を適応症として、非定型抗精神病薬「ラツーダ(R)錠20mg、40mg、60mg、80mg」(一般名:ルラシドン塩酸塩)を、日本国内において6月11日より発売すると発表した。
3月25日国内製造販売承認取得
統合失調症は、幻覚、妄想、思考障害、感情の平板化、社会的引きこもり、自発性低下、認知機能障害、不安・抑うつなどの障害があり、再発率が高い慢性疾患で、日本の患者数は約80万人である。
双極性障害におけるうつ症状は、躁状態とうつ状態を繰り返す慢性的な疾患で、日本の患者数は約22万人である。
ラツーダ錠は、大日本住友製薬が独自に創製した非定型抗精神病薬である。統合失調症については国際共同フェーズ3試験と継続長期試験、双極I型障害うつについては国際共同フェーズ3試験等の結果により有効性・安全性が確認され、2020年3月25日に国内製造販売承認を取得した。
2020年5月現在、統合失調症の治療薬として欧米など47か国と地域で承認され、双極Ⅰ型障害のうつ症状の治療薬として米国など7か国と地域で承認されている。
薬価は、2020年5月20日に収載され、ラツーダ(R)錠20㎎が1錠178円70銭、40㎎が1錠328円90銭、60㎎が1錠469円90銭、80㎎が1錠493円40銭である。
(画像は大日本住友製薬株式会社のHPより)

大日本住友製薬株式会社のプレスリリース
https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20200604.pdf