「まごチャンネル」を活用
株式会社チカクは7月30日、同社が開発・販売を行う「まごチャンネル」が国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年社会科学研究部の斎藤民部長および野口泰司研究員との共同研究に活用されたことを発表した。
「まごチャンネル」はスマートフォンで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送ることができるサービス。
共同研究では「まごチャンネル」を利用して家族との密なコミュニケーションをとることが、高齢者の健康や生活の質の維持・向上につながるかを検証する。
これは近年の核家族化の進行や地域間のつながりが希薄化していることを背景に行われる研究で、孤立し孤独を感じる高齢者の心理的健康を別居の子どもや親族との親密なコミュニケーションが支える可能性を検証するもの。検証は2020年8月1日より開始する。
認知症発症低下にも効果
株式会社チカクが共同研究を行っている国立長寿医療研究センターの研究結果では、社会的なつながりが多い高齢者は認知症の発症リスクが46パーセント低下するとされている。
また同社でも過去に「まごチャンネル」利用者123名に調査した際、利用者のじつに97パーセントが家族や友人との会話が増えたことがわかっている。
これは人とのかかわりの中から、心配されていることを実感することで精神状態が落ち着いたことも影響している可能性があり、利用者からは「まごチャンネル」導入後にうつ症状がおさまったという意見も寄せられている。
共同研究ではこのように別居家族や親族間などの交流促進が、高齢者の心理状態や社会機能に及ぼす影響を測定し、介入前後の比較検証を行う予定。
(画像はプレスリリースより)

株式会社チカクプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000015422.html