エッセイ『母を捨てるということ』
株式会社朝日新聞出版は9月7日、薬物依存症に陥った母との関係をつづった壮絶な書き下ろしエッセイ、おおたわ史絵(ふみえ)著『母を捨てるということ』を発売した。
著者のおおたわ史絵氏は、東京女子医科大学卒業の総合内科専門医で、刑務所受刑者の診療に携わる。各種メディアでも活躍中。
「いっそ死んでくれ」と願う
おおたわ氏は、著書のはじめに医者になった理由を述べ、誰にも言えなかった家庭の秘密の話から始める。
両親の略奪婚に至る複雑な家庭内事情、幼少期から異常なほど娘に執着した母親の顔色を常にうかがいながら成長した家庭生活、薬物依存症に陥った母親との別れなどが赤裸々につづられている。
依存症になった母親は娘を「産むんじゃなかった」と悔やみ、娘である著者は「いっそ死んでくれ」と願う。母親は、薬物依存症の末に孤独死した。著者は父親とともに過酷な体験を経て、父親を失い、母親の呪縛から逃れた。その様子が克明に描かれている。
書籍は四六判の240ページ、定価は1400円(税抜)。
(画像はプレスリリースより)

株式会社朝日新聞出版のプレスリリース
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