MDDの患者向けにデジタル治療アプリを共同開発
大塚製薬株式会社の米国子会社大塚アメリカ・インクとクリック セラピューティクス・インク(クリック社)は1月4日、大うつ病性障害(MDD)の患者向けにデジタル治療アプリケーションを開発し、医師の処方せんが必要なアプリの商業化に関しグローバルライセンス契約を締結した、と発表した。
認知療法アプリ「CT-152」がうつ病を改善
クリック社は、ワーキングメモリ(短期記憶)を強化し、うつ病に対する改善効果があると考えられる独自のトレーニング法を使用した認知療法アプリケーション「CT-152」を開発中である。
「CT-152」は、単独または薬剤との併用で、うつ病を治療する革新的なソフトウェアアプリである。トレーニング6週間のパイロット試験を実施したところ、うつ病の回復指標のHAM-Dスコアが、統計学的有意差を示し改善したとのこと。
FDAの承認基準では、医療機器に分類される。
契約では、大塚製薬はクリック社に一時金を支払い、今後の開発費として20百万米ドルを負担する。また、契約一時金と合わせ最大10百万米ドルの開発マイルストン、最大272百万米ドルの販売マイルストン、全世界の売上高に応じたロイヤルティの支払いに合意した。
(画像は大塚製薬株式会社のHPより)

大塚製薬株式会社のニュースリリース
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