「妊娠期・育児期のパパとママに向けた意識調査」を実施
江崎グリコ株式会社は2月6日、産官学による「Coparenting(コペアレンティング)」社会の実現を目指し、「Co育てPROJECT(こそだてプロジェクト)」を始動する、と発表した。
そこで、「Coparenting」研究を行う東北大学吉沢教授のチーム監修のもと、日本とフィンランドにおいて、12歳以下の子供を持つ男女計600名を対象とした「妊娠期・育児期のパパとママに向けた意識調査」を実施し、その結果を発表した。
Coparenting推進で夫婦の育児ストレスや産後うつを軽減
「Coparenting」とは、夫婦が子育てについて共有し、親の役割を調整・サポートすることで、夫婦間の子育て環境を良好にする研究テーマである。
今回の意識調査は、日本と育児先進国のフィンランドとの「Coparenting」を比較することで、日本における育児環境の課題を明確にし、解決に向けた糸口を探るものである。
調査では、「Coparenting関係尺度」を用いて測定した。
「Coparenting関係尺度」とは、夫婦の関係性の程度を示し、7つの観点から合計35の設問の回答を0~6点で点数化し、スコアを算出する。
スコアが高いほど、パートナーとのコミュニケーションが密に取れて、夫婦が育児を協同で行っており、「Coparenting」ができていると判断できるという。
スコアの平均値は、日本は3.82、フィンランドは4.19、とフィンランドが高かった。
「パートナー相互の育児方針が同じ」と感じている割合は、日本55.7%、フィンランド81.3%で、25ポイント差であった。
妊娠期におけるパートナーとのコミュニケーションが取れていると感じている割合は、日本が60.0%、フィンランドが77.7%、とフィンランドが大きく上回っていた。
また、フィンランドでは妊娠期・育児期ともに、社会全体で子育てに対する意識が高く、周囲の協力体制が整っていることが明らかになったという。
江崎グリコは、これらの結果をもとに、「Coparenting」社会を推進し、夫婦の育児不安・育児ストレス、産後うつを軽減することで、良好な家族関係づくりの促進を目指すとのこと。
(画像はプレスリリースより)

江崎グリコ株式会社のニュースリリース
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