「パワハラ」実態調査
エン・ジャパン株式会社は、同社が運営する転職サイト『ミドルの転職』において、「パワーハラスメント」に関する調査を実施、2月20日に結果を発表した。
仲間はずれもパワハラ
調査の結果、82%の人がパワハラ被害を受けたことがあることがわかった。続いて、パワハラの被害内容について聞いた。
すると第1位は「精神的な攻撃(公の場での叱責、侮辱、脅迫)」(66%)、第2位は「過大な要求(不要・不可能な業務の強制、仕事の妨害)」(46%)、第3位は「人間関係からの切り離し(隔離、無視、仲間はずれ)」(36%)という結果になった。第3位の「人間関係からの切り離し」は男女差が大きく、男性33%、女性45%となった。
パワハラと言えば、精神的な攻撃や過大な要求をされるイメージがある。しかし仲間はずれや無視などといった人間関係からの切り離しもパワハラとして認識されており、特に女性は敏感に察知しているようだ。
パワハラへの対策
パワハラへの対策を聞くと、第1位は「退職した」(35%)、第2位は「気にしないようにした」(33%)、第3位は「パワハラをしてくる人とは別の上司や先輩に相談した」(31%)という結果になった。
解決や相談に乗り出すよりも、環境を変える、そのまま耐えるという回答が目立った。
パワハラをなくす方法
パワハラをなくすために有効だと思う方法について聞いた。すると第1位は「第三者機関による社内風土のチェック体制をつくる」(50%)、同率第2位は「厳罰化」「パワハラの定義を明確にする」(46%)という結果になった。
全体として、個人レベルでできる方法はほとんど上がらず、会社として取り組む方法がズラリと並んだ。パワハラをなくすためには、会社が本腰を入れて対策する必要があると人々は考えているようだ。
(画像はプレスリリースより)

エン・ジャパン株式会社 プレスリリース
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16367.html