ひきこもり(15歳~64歳)の相談・支援状況を調査
神奈川県は6月25日、ひきこもりの有効な支援を検討するため、県内でひきこもりの相談に応じている関係機関を対象に、ひきこもり(15歳~64歳)の相談・支援状況を調査しその結果を公表した。
調査は、県内のひきこもり相談機関(ひきこもり地域支援センター、保健福祉事務所・保健所など)、生活困窮者自立相談支援機関等を対象に、2018年11月~2019年1月の期間、調査票をメールで送受信し実施された。回答機関は、558機関中257機関の46.1%。
ひきこもり状態となったきっかけ1位は「不登校」
2017年度のひきこもりの相談実績は、「あり」が60.7%、「なし」が39.3%。「あり」のうち、ひきこもり相談機関が約5割の74機関だった。
ひきこもりの年代は、30歳代が最多の33.0%で40歳未満が71.5%に達した。また、男性が75.1%、女性が24.9%と男性が4分の3を占めた。
ひきこもりの同居家族は、1位「両親と兄弟姉妹」26.5%、2位「両親」25.4%、3位「ひとり親」16.3%、4位「同居家族なし」13.7%などであった。
ひきこもり状態となったきっかけ(複数回答)は、1位「不登校」36.5%、2位「精神的な疾病またはその疑い」36.1%、3位「人間関係がうまくいかない」34.0%が上位を占めた。
ひきこもり期間は、1位「6か月~1年未満」225人、2位「2年~3年未満」132人、3位「3年~5年未満」「10年~15年未満」各128人など。5年以上が約5割。
ひきこもりと同時に抱えている課題(複数回答)は、1位「家族との緊張・対立関係」53.1%、2位「精神的疾病またその疑い」51.3%、3位「就学先・就労先がない」32.1%、4位「生活困窮」16.6%、5位「家庭内暴力」10.6%など。
相談機関の支援内容(複数回答)は、1位「情報提供」614人、2位「相談のみで支援は行っていない」531人、3位「家族支援」398人。具体的な支援策を行っている機関は、多くない。
(画像はニュースリリースより)

神奈川県のニュースリリース
http://www.pref.kanagawa.jp/別掲
http://www.pref.kanagawa.jp/