依存症対策条例のパブコメ公開
香川県議会は3月17日、「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)について提出されたご意見とそれに対する考え方」を公表した。
家庭におけるルールづくりに修正
パブリック・コメント(意見公募)は、1月23日から2月6日までの15日間実施され、3月17日公表された。縦覧期間は、3月17日(火)~4月17日(金)。
香川県内から個人2,613人(賛成2,268人、反対333人、提言等12件)、県内の団体2(賛成1、反対1、提言等0件)、事業者71(賛成0、反対67、提言等4件)の提出があった。
事業者とは、依存症対策条例(仮称)の11条で、「インターネットを利用して情報を閲覧(視聴を含む。)に供する事業又はコンピュータゲームのソフトウエアの開発、製造、提供等の事業を行う者」と規定されており、県民のネット・ゲーム依存症の予防等配慮・対策に協力するよう求められている。
賛成の意見は、ゲームをやめられない子どもの依存症を時間制限で防ぐ、睡眠不足・視力低下を招く、子どもの心身の成長および学力向上に必要な時間がそがれる、事業者の積極的なネット依存症対策が見られないなどであった。
反対の意見は、ゲーム障害の症例が未解明、予防法や治療法が未確立、県ごとでなく国と歩調を合わせるべき、ゲームの有用性を評価していない、学力や体力の低下やひきこもりとゲームとの因果関係が不明確などであった。
香川県議会は、令和元年11月国立病院機構久里浜医療センターの全国調査結果を踏まえゲームの使用時間を平日60分を「基準」としたが「目安」に修正、「制限」を「家庭におけるルールづくり」に修正するなどの考え方を示した。
同条例は、3月18日成立し、4月1日から施行される。
(画像は香川県議会のHPより)

香川県議会のニュースリリース
https://www.pref.kagawa.lg.jp/gikai/別掲
https://www.pref.kagawa.lg.jp/gikai/hodo/