股関節骨折の系統的レビューで判明
International Osteoporosis Foundation(国際骨粗鬆症財団)が、系統的レビューにより、抗うつ剤の使用が、股関節骨折のリスクを上昇させることが判明したと発表した。
系統的レビューの対象になった文献はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスとアメリカ合衆国。
系統的レビューの結果
全体として、抗うつ剤の使用者は使用していない人に比べて70%股関節骨折のリスクが上昇していた。
抗うつ剤の種類によってリスクの上昇は異なる。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)ではリスクは90%上昇したが、三環系抗うつ剤では60%の上昇。
抗うつ剤の長期間投与中よりも抗うつ剤を最初に服用したときに股関節骨折のリスクが高かった。
系統的レビューを行った国の間で抗うつ剤の使用量に大きな隔たりがあった。一番多かったのはアメリカ合衆国で、一番少なかったのはイタリア。
抗うつ剤使用者における実際の股関節骨折の発生率はイタリアでは3%、アメリカ合衆国ではその倍(7.2%)であった。
なぜ抗うつ剤投与で股関節骨折が増えるのか
骨の生理学的問題と転倒のリスクが、他の要因があるにしても、抗うつ剤の使用による股関節骨折のリスクの上昇に関連している。
しかし、うつ病そのものが転倒と骨折のリスクであることから、今回のリスクの値が過剰に見積もっている可能性がある。
(画像はプレスリリースより)

International Osteoporosis Foundation プレスリリース
http://www.iofbonehealth.org/news/antidepressant-use