妊娠中の抗うつ薬の影響を調査
デンマークにあるオーフス大学の研究者たちは、妊娠中の抗うつ薬がその子どもに影響を与え、後に精神障がいと診断されるリスクを引き上げる可能性があるとの研究成果を発表した。
抗うつ薬だけでなく、遺伝的要素も
Xiaoqin Liu氏が率いる研究チームは、母親が妊娠中に使用する抗うつ薬の影響について、1998年から2012年の間に出生した子ども約90万人超を対象にした登録ベースの研究を行った。
British Medical Journalに掲載された結果によると、その中で3万人余りの子どもが精神障がいを発症していた。これらの子どもの一部は母親が妊娠中に抗うつ薬を投与されていた母親から生まれていたという。
ただし研究者はリスク増加の要因は、子宮内に胎児が抗うつ薬にさらされることだけでなく、遺伝的な要素もあると説明する。
まず確保すべきは妊婦の精神的健康
研究者はこの成果が単純に白黒をつけるものではないという事実に焦点が当たるように願っていると話す。
しかし妊娠中に投薬を中止することができるうつ病の患者に対しては、妊娠中やその前後での抗うつ剤の使用について医師が助言するのを手助けする手段にもなるとしている。
もっとも重要なのは、妊婦の精神的健康の確保であり、その中には抗うつ薬の使用が含まれると研究者はいう。抗うつ薬を使用する妊婦はそのことに罪悪感を抱くべきではなく、投薬だけを責めることはできないとも話している。
(画像はプレスリリースより)

オーフス大学のプレスリリース
http://bss.au.dk/en/オーフス大学(Aarhus University)
http://www.au.dk/en/