ロッテと九州大教授が実験
株式会社ロッテと中央研究所、九州大の山下喜久教授らの研究チームは30日、キシリトール配合ガムの摂取が、口内の細菌の増殖を抑え、口内環境の維持に寄与することを実験によって確認したと発表した。
背景
地震や洪水などの災害により、いつも通り歯を磨くことが困難になることがある。歯ブラシ・歯磨き粉が手元になかったり、水が使えなかったりするからだ。歯を磨かなければ、口内の細菌は増殖し、虫歯や歯周病になる。
怖いのはそれだけではない。肺炎にもなるのだ。実際、阪神・淡路大震災の際には、避難所で肺炎に罹って亡くなる高齢者が続出した。原因は歯が磨けなかったからである。口の中の細菌が肺に入り込み、肺炎を引き起こしたのだ。
つまり歯が磨けない状況でも、口腔内の環境を保てる手段が求められているのだ。そこでキシリトール配合ガムの摂取により、口内の細菌の増殖を抑えられるのか実験した。
実験方法
被験者は野外演習中の陸上自衛隊員76名である。被験者を、キシリトール配合ガム摂取群と非摂取群に分ける。そして摂取群には、1日7回5分間のガム摂取を2日間行わせた。
野外演習の前後で、被験者の唾液に含まれる細菌数を比較した。すると摂取群では、非摂取群に比べ、細菌の増殖が有意に抑えられていた。
つまり災害時など歯磨きを行うのが困難な状況でも、キシリトール配合ガムを摂取すれば、口内の細菌の増殖を抑え、口腔内の環境維持に役立つことが示唆されたのである。

株式会社ロッテ プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/110699