研究協力者を募集
一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーションは9月3日、産まれたての赤ちゃんをもつ両親を対象に産後うつのスクリーニングに関する研究を実施していることを発表した。
これは同法人が佐賀大学医学部看護学科母性看護・助産学領域と西九州大学リハビリテーション学科理学療法学専攻、そしてリスク計測テクノロジーズ株式会社と共同で行っているもので、「Motivel」を使って両親の心身不調をスクリーニングできるかという検証を目的としている。
「Motivel」とは、声でその人のモチベーションの状態を計測し、数値化することができるマルチデバイス対応の有料アプリケーション。
研究の協力者は毎日5秒程度の声計測を行うだけで、活動意欲などに関する分析結果を無料で知ることができる。
虐待や自殺を防ぐために
一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーションが実施している研究は、出産直後から生後4か月までの母親と父親をそれぞれ200名ずつ、計400名を調査する。
調査希望者はウェブサイトからの申し込みとなり、2022年3月までの期間で参加者が予定数に達したら終了となる。
産後うつは、母親だけの症状ではなく父親も発症する危険があることがわかってきている。
その発症率は男女ともに10パーセント程度であるものの、産後1年間は発症する可能性が高く、夫婦のどちらか、もしくは両方が産後うつを発症すると、虐待や自殺につながる可能性もある。
同法人は、研究を通じて自宅で簡単に信頼性のあるセルフチェックを行うことができるようになれば、専門家への相談もしやすくなり、産後うつの予防や生活の質を向上させることにつながると期待を寄せている。
(画像はプレスリリースより)

一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーションプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000066145.html