乳酸菌がうつ症状を抑制
日本ベルム株式会社は4月20日、同社が協力する東北医科薬科大学薬学部の研究チームが、潰瘍性大腸炎が「うつ」症状を発生させること、乳酸菌EF-2001株が潰瘍性大腸炎を防御するメカニズムを解明したと発表した。
EF-2001はIL-6分泌を阻害
日本ベルムは、加熱処理乳酸菌EF-2001(特許第3151442号)を製造販売している。乳酸菌EF-2001は、白血球の栄養源である白血球機能増進物質(BRM)を多く含み免疫力を高める。同社の加熱処理した乳酸菌EF-2001は、常温保存可能であらゆる食品に利用でき、効率的に摂取できる。
研究チームは、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)により潰瘍性大腸炎モデルマウスを作製し、うつ様行動の発現を確認した。その際、主要な脳内関連部位の海馬歯状回の神経新生細胞が抑制されていることを、画像解析により確認した。
炎症性サイトカインIL-6が、大腸炎により直腸で分泌され、海馬歯状回に移行し神経新生を抑制した結果、うつ様行動を誘発したとの結論に達した。
乳酸菌EF-2001を20日間経口摂取させたマウスは、大腸炎の発症が抑制され、うつ様行動も抑制された。EF-2001は、大腸炎よるIL-6の分泌を阻害し、海馬歯状回の神経新生低下を防ぐことで、うつ様行動を抑制することを示唆している。
(画像はプレスリリースより)

日本ベルム株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/