治療用アプリが薬事承認取得
株式会社CureApp(キュア・アップ)は8月21日、アジア初の治療用アプリ「CureAppSCニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(以下、CureAppSC)が2020年8月21日厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。
世界初の治療用アプリ
薬物依存症の1つであるニコチン依存症には、身体的依存と心理的依存の両方が存在する。
身体的依存には禁煙補助薬が有効であるが、心理的依存には医療者が病院以外で治療介入することは難しい。厚生労働省の平成21年度調査によれば、禁煙外来による禁煙成功率は治療開始後1年で30%未満と低い。
また、厚生労働省の平成29年度調査によれば、喫煙に関係する医療費や労働力損失等による経済的損失は概算4.3兆円と高額である。
CureAppSCは、ニコチン依存症の心理的依存を治療対象とし、薬事承認を取得した世界で初のニコチン依存症治療用アプリである。患者用アプリ・医師用アプリ・ポータブルCOチェッカーの3つから構成されており、禁煙外来で治療を受ける患者に対し、院外での禁煙をサポートする。
患者アプリは、患者のスマートフォンを通して治療状況や体調などに合わせ、個々の患者に応じた生活や行動についてのガイダンスを提供する。
ポータブルCOチェッカーは、呼気中の一酸化炭素濃度を患者の自宅で測定可能とする。
治療用アプリは、医療者の介入が困難な在宅や勤務中などの「治療空白」期間を支援することで禁煙継続率の向上を目指すものであるという。
医師用アプリは、患者用アプリから随時情報が得られるため、より効率的で質の高い禁煙治療を提供できる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社CureAppのプレスリリース
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