医療機器製造販売承認取得をめざす
田辺三菱製薬株式会社は9月1日、うつ病治療をめざしたスマートフォン用アプリケーション「こころアプリ」について、開発した京都大学と国立精神・神経医療研究センター(NCNP)とともに医療機器製造販売承認取得をめざし、臨床開発および販売に関するライセンス契約を締結したと発表した。
2025年度までに実用化
一般的にうつ病の治療には抗うつ剤による薬物療法を用いるが、精神療法の一つである認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)も有効である。各療法を併用することにより、有効性が増強する。
「こころアプリ」は、京都大学とNCNPの研究グループが開発したCBTに基づいた治療用アプリで、娯楽性や視覚的な工夫が施されている。
うつ病患者を対象とした医師主導臨床研究であるFLATT(Fun to Learn, Act and Think through Technology)試験において、抗うつ薬と併用することで薬剤単独治療よりうつ病の症状が改善したことを確認しているとのこと。
田辺三菱製薬は、同ライセンス契約により、医療機器製造販売承認を取得するための臨床試験の実施および承認取得後の日本国内販売の独占的権利を得た。今後、2025年度までの実用化をめざし開発を進めるという。
(画像は田辺三菱製薬のHPより)

田辺三菱製薬株式会社のニュースリリース
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