対象はうつ病患者を抱える家族
株式会社ベータトリップは9月15日、運営するうつ病患者の家族向けコミュニティサイト「encourage(エンカレッジ)」を利用するユーザーを対象に、うつ病や双極性障害など精神疾患を抱える家族が必要とするサポートを把握するための調査を実施し、その結果を発表した。
調査は、encourageの利用者でうつ病や双極性障害など精神疾患を抱える家族を対象に、2020年7月22日~26日の期間実施された。うつ病患者を抱える家族は、118名中84%と多数を占めた。
encourageは、うつ病や双極性障害などの精神疾患を抱える家族同士が、匿名での悩み相談、経験豊富な専門家(医師、臨床心理士など)からアドバイスが受けられるコミュニティサイト。9月現在の登録会員数は4,374名、投稿・コメント累計は16,370件とのこと。
コミュニケーションに起因する悩みが多い
うつ病などの当事者と生活の中でかかわることが多いとする家族は、87%で、食事や掃除など生活面でのサポートは72%、仕事など経済面でのサポートが51%、通院のサポート38%、服薬のサポート22%など。
通院サポートの中身では「診察時の同席」が87%、「診察の送迎」62%、「薬の受け取り」51%、服薬サポートでは「服薬のチェック」が74%、「服薬タイミングの管理」70%、「薬剤の管理」48%など。
当事者とのかかわりで困っていることは、「家族の症状の波に一喜一憂すること」75%、「当事者の言動に自分もネガティブな影響を受けること」72%、「長期間改善がみられないこと」56%、「先行きが見えず不安なこと」55%、「自分の言動により当事者の症状が悪化すること」53%など。
症状の改善状況とコミュニケーションに起因する悩みが多いことが判明したとのこと。また、encourageの利用者の85%は、「孤独感の緩和」に効果があると感じているようである。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ベータトリップのプレスリリース
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