ベンチャー育成支援プログラムに選出
株式会社ジョリーグッドは10月7日、同社のVRとAIの組み合わせによるうつ病等精神疾患を対象としたデジタル診断・治療法「認知行動療法VR」が東京都主催の創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」の2020年度選抜プログラムに選出されたと発表した。
認知行動療法をベースにデジタル化
厚生労働省の平成29年調査によれば、精神疾患は5大疾病の1つで、患者数は約420万人と最も多い。中でもうつ病は127万人と最も多く、年間の社会経済コストは年間3兆900億円にも上る。
また、昨今のコロナウィルス感染対策のための外出自粛や経済の悪化に伴い、ストレスによるうつ病や自殺など社会不安がさらに増大している。日本の自殺者数は、今年8月が1,849人で前年より246人も増加している。
ジョリーグッドは、うつ病患者を対象としたデジタル治療「デジタルセラピューティクス(DTx)」の研究を開始しており、うつ病の新しい治療法として、認知行動療法をベースにしたDTx「認知行動療法VR」の普及を目指す。
認知行動療法VRは、認知行動療法をベースに、VRでいろいろな出来事や状況を自ら体験することで、セラピストのスキル依存などの問題がなく短時間で高品質なセラピーを実現できる。
同時に、AIによる機械学習を繰り返して精度を向上させ、うつ病の評価と疾患レベルに対する「VRコンテンツの調合」を自動化する計画である。また、通院が困難な患者に対しては、クラウドを活用し、医師の治療計画や診断管理が可能なシステムを開発する予定とのこと。
同社は、今後「認知行動療法VR」の研究と実証を重ねて、保険適用を目指すという。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ジョリーグッドのプレスリリース
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