カウンセリングの記録
株式会社リーブルは、薬剤師と発達障害の青年のカウンセリング記録「ギザギザハートのアスペルガー」を発売したことを2021年1月20日に発表した。
これは、薬剤師の臼井志乃氏が、勤務先の病院で担当した発達障害の青年の手記をもとに、交流記録を交えたものである。現在2人は、発達障害や精神科の患者について理解を深めてもらう活動をしており、その活動の1つとして出版が決定した。
壮絶な生きづらい現実
発達障害の青年は、「アスペルガー症候群」を抱えている。周囲に理解されず人間不信に陥り、聴覚過敏によるいらだち、不穏などが悪化し、臼井氏の勤務する病院に入院。
入院をきっかけに、誤解されやすい自分を理解してもらおうという思いから、半生を書き始めた。その手記には、母親からのネグレクト、イジメ、うつ、家庭崩壊など、壮絶な「生きづらい現実」が綴られていたという。
青年は入院中の薬物療法やデイケアでのプログラムで症状が改善、友人との出会いや臼井氏らの理解の中で、現在は「あのどん底を知っていたら何も怖くない。どん底からのし上がったところを見せてやる」と語れるほどまでに弱みを克服している。
臼井氏は同書について、あとがきにて「発達障害について多くの人に理解してもらい、皆が気持ちよく暮らすために歩み寄ることの第一歩になれば」と綴っている。
「ギザギザハートのアスペルガー」は、リーブル出版より1,300円(税別)で発売中。
(画像はプレスリリースより)

リーブル出版書籍情報ページ
https://www.livre.jp/books/newbooks/3638