記念展も横浜で同時開催
アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)は1月23日、ひきこもり生活を送る人々が撮影した部屋の写真集を2月に出版することを発表した。
アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)はアーティストやクリエイターによるさまざまなプロジェクトを支援しており、平成30年度には現代美術家・渡辺篤の「アイムヒアプロジェクト」を助成採択案件としている。
「アイムヒア プロジェクト」は、自らも過去にひきこもりであった経験を持つ現代美術家・渡辺篤が中心となり、ひきこもり当事者発信の形を模索し、当事者の尊重と社会への周知や問いを提示する企画。
今回のプロジェクトではひきこもり当事者に協力を呼びかけ、自ら撮影した部屋写真をインターネットで募集。集まった約160枚の写真をデザイナーや写真家らとの編集作業を経て写真集とし出版する。
写真集の出版は2019年2月16日を予定しており、記念展覧会も開催予定。
僕は・わたしはここにいる
現在ひきこもりは国内だけでも150万人を超えるといわれており、深刻な社会問題となっている。
「アイムヒア プロジェクト」の渡辺篤自身も過去に約3年間の深刻なひきこもりを経験しており、それを終える日に自身の姿や部屋を写真撮影した。
これはひきこもった時間を無駄な時間ととらえず、最後の日の「写真作品」を撮影するために必要な制作期間だったのだと認識を切り替え美術家として社会復帰するという意識付けであり、同じように「アイムヒアプロジェクト」は人生における困窮や自閉してしまった時間もまた、クリエイティブな価値になり得ることを示している。
(画像はプレスリリースより)

アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)ニュースリリース
https://prtimes.jp/000000428.000014302.html