妊産婦のうつ病防止のため
株式会社エムティーアイは11月27日、自社で運営するアプリ「ルナルナ ベビー」を経由して東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の西大輔准教授らのグループが実施する「全自動化インターネット認知行動療法による妊娠うつ病・産後うつ病の予防」に協力することを発表した。
「ルナルナ ベビー」は、妊娠や出産、育児などに関する悩みをママ同士で相談することが出来るアプリ。
同実験ではiCBTプログラムによるうつ病抑制への効果を検証するために、この「ルナルナ ベビー」利用者の中から研究協力者の募集を開始する。対象者は妊娠16週から20週にあたる女性。
アプリを経由して効果検証
近年、日本では妊産婦の自殺が深刻化している。
これは子育てへの不安やストレスによって起きる産後うつが背景にあると言われており、特に自殺した人の約1割は妊娠中であったことから、妊産婦へのうつに対する予防は出産後だけではなく、妊娠中から必要であることがうかがえる。
こういった社会背景から、東京大学の西大輔准教授らのグループはインターネット認知行動療法「iCBT」を用いて妊産婦のうつ病予防を行えないかという検証を行うことを決定した。
研究協力者はプログラムを受けるグループと受けないグループにランダムに分けられ、その後妊娠32週、産後1週、産後3カ月の時点で届いたアンケートに回答する。
アンケートは妊娠・出産に関する内容や現状の精神状態についての設問があり、その結果をみてiCBTプログラムによるうつ病予防の効果を検証するとのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社エムティーアイプレスリリース
https://prtimes.jp/000000622.000002943.html