AG市場へ参入
ファイザー株式会社は3月16日、循環器疾患、がん、糖尿病、呼吸器疾患、うつ病など増大するNCD(Non-communicable Diseases;非感染性疾患)の社会および患者の負担軽減に貢献するため、オーソライズドジェネリック医薬品(AG)市場へ参入すると発表した。
AGの薬価は5割以下
日本における死因は、感染症以外のNCDが82%を占めると推定されている。また、慢性疼痛は2300万人、高血圧は4300万人、うつ病は生涯に1度経験する人が500万人と推定されている。
多くは慢性疾患で、生活習慣の改善、予防、継続的な治療などが重要となる。そのため、医療費や患者の経済的負担が増大している。
ファイザーは、初のAGとして、関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症などを適応症とした非ステロイド性消炎・鎮痛剤(COX-2選択的阻害剤)、セレコキシブ錠100mg「ファイザー」、同200mg「ファイザー」の製造販売承認を2020年2月17日に取得し、発売準備を開始した。
これらのAGは、先発医薬品セレコックス錠を製造販売するアステラス製薬株式会社の許諾を得ており、先発医薬品と同等のものである。薬価は、5割以下で算定される。
ファイザーは、先発医薬品と同一品質のAGを提供することで、患者や医療従事者に治療の選択肢を広げ、経済的負担を軽減する機会を提供するという。
(画像はプレスリリースより)

ファイザー株式会社のプレスリリース
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