ひきこもり実態調査を実施
三重県は12月18日、令和3年度中にひきこもり支援を総合的に推進するため計画策定や支援施策を検討するためアンケート形式で「ひきこもり実態調査」を実施し、その結果を公表した。
(委員が担当地区内でひきこもり知った方法)
約5割が近隣住民からの情報でひきこもりを知る
調査対象は三重県内の民生委員・児童委員4,088人、調査期間は令和3年7月~8月、回答数は3,777人。
担当地区にひきこもり状態にある人についての委員の回答は、「いる」22.0%(831人)、「いない」78.0%(2,946人)で、ひきこもり状態にある人は1,270人であった。
ひきこもり状態にある人を知った方法は、1位「近隣住民からの情報提供相談」50.7%、2位「各世帯の見守りや安否確認時」23.1%、3位「当事者の家族からの相談」14.2%で、「当事者からの相談」は1.8%に過ぎなかった。
ひきこもり支援を行う際に困っていることは、1位「ひきこもりに係る知識や支援ノウハウを有していない」26.2%、2位「当事者がいる家庭の存在を把握したことがない」23.2%、3位「当事者がいる家庭の存在は把握しているが、ひきこもりの相談につなげられない」12.0%となった。
支援に必要と考える施策は、1位「相談窓口の充実」33.9%、2位「相談窓口の周知・PR」30.2%、3位「専門的な医療支援・カウンセリング」22.5%となり、1位はどの圏域でも高かった。
ひきこもり状態にある1,270人の性別は、「男性」70.9%、「女性」20.9%と圧倒的に男性が多かった。年齢は、1位「40~49歳」23.4%、2位「30~39歳」16.7%、3位「50~59歳」16.6%と中高年が多い。
ひきこもりの状態になったきっかけなど(複数回答)は、1位「不明」60.8%、2位「人間関係がうまくいかなかった」14.4%、3位「職場になじめなかった」8.7%で、「就労関係」が22.6%、「不登校」小・中・高校・大学等が10.8%となった。
三重県では、アンケート結果を基礎資料として「三重県ひきこもり支援推進計画」や支援策を検討するとのこと。
(画像はニュースリリースより)

三重県のニュースリリース
https://www.pref.mie.lg.jp/m0323400065.htm別掲
https://www.pref.mie.lg.jp/000991100.pdf