貸し切り本屋という存在
認定NPO法人育て上げネットは10月21日、 プロジェクトに協力してくれる「ブックサポーター」を募集していると発表した。
同法人はこれまで「若者と社会をつなぐ」をミッションに引きこもりの子どもたちを支援しており、その一環として東京都立川市に子どもたちが好きなだけ本を持ち帰ることができる「ブックバス」を派遣することを決定した。
ブックサポーターからは、バスをいっぱいにする本を買い取りというかたちで募集している。
現在、引きこもりの若者に対する支援は行政や自治体でも幅広く行っている。
しかし、孤立状態にある当事者にとって支援機関を利用することのハードルは高く、内閣府の調査ではおよその70パーセントの若者が「支援機関を利用したくない」と答えている。
そのため同法人ではキャリア相談やグループワークのようなものではなく、「本」を通じて緩やかに支援者とのつながりを作ることを目的にこのプロジェクトを立ち上げた。
バスいっぱいの本
認定NPO法人育て上げネットが実施する「ブックバス」の派遣には、多くの本が必要となる。
ブックバスには2,000冊の本が収納できるため、同法人では500人のサポーターの力を必要としている。
本の提供は簡単で、ブックバスプロジェクトのホームページから買い取り申し込みをするだけ。
またその際にクーポンコード「KASHIKIRIHONYA」を入力すれば通常1箱あたり500円かかる送料が無料になり、かつ御礼のトートバッグもプレゼントされる。
集まった本は株式会社バリューブックスが選書したうえで貸し切り本屋で活用するので、同法人ではどんなジャンルの本でも気兼ねなく送ってほしいとしている。
また、引きこもりの人たちと社会をつなぐ1歩のために好きな本を好きなだけ読む経験、自分だけの本を選ぶ経験を一緒に届けてほしいとのこと。
(画像はプレスリリースより)

認定NPO法人育て上げネットプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000071883.html