うつ病の回復遅延、幼児期の体験が影響
幼児期に身体的虐待受けた経験がある、または中毒症状をもつ親をもつ人間は成人期におけるうつ病からの回復が遅れる傾向にあるとトロント大学の研究者らが発見した。研究結果は
Social Psychiatry and Psychiatric Epidemiology誌に掲載されている。
(画像はイメージです。by .v1ctor Casale.,flickr)
トロント大学の研究者らはうつ病からの回復に関連した幅広い要因を1,128人のカナダ人うつ病患者を対象にした国民健康統計(
National Population Health Survey)を使って調査した。対象者はうつ病が回復するまで1年おきに調査された。
「我々の発見はほとんどの人間が回復していることを示しています。実際、4分の3の患者が2年後にはうつ病を発症しなくなりました」(共著者エマーティ・ガダラ――プレスリリースより)
うつ病回復、最大で9か月の遅れ
研究では、幼児期のつらい出来事が影響を及ぼしていることが発見された。幼児期に虐待を受けていた患者は平均回復時間が9か月、親が中毒症状をもつ子供は5か月長かった。
研究ではなぜ幼児期の出来事がうつ病の回復時間に影響を与えたのかわからなかった。研究者らは嫌な体験が視床下部・下垂体・副腎系(HPA)の発達に影響を与えるのではないか、と推測している。

Remission from Depression Much Slower in Adults Who Were Abused in Childhood
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/01/Bouncing back: remission from depression in a 12-year panel study of a representative Canadian community sample
http://link.springer.com/article/10.1007/